バフィット君の米国株投資

主に米国株式を取り扱ったブログです。

2018年1月4日木曜日

ポートフォリオリターン

シンボル1年リターン
JNJ24.40%
HD44.61%
PG12.69%
V47.17%
GOOGL32.93%
VZ4.02%
NKE24.70%
AMZN55.96%
PCLN18.53%
MA47.68%
ADBE/DIS6.65%
平均29.03%
 
S&P50021.82%
NYダウ28.11%
NASDAQ29.73%
2016/12/30-2017/12/29 リターンは全て配当込み
ポートフォリオ銘柄の2017年平均リターンは+29.03%でした。ダウ、NASDAQ並の結果となりました。
さて当ブログの2018年注目銘柄はダントツでアリババ(BABA)です。次点がセールフォース(CRM)。アリババについては近くポートフォリオに組み込む予定です。同社とテンセン卜は明らかにアジア市場に照準を定めており、現地企業の買収を足がかりに着実に影響力を強めています。中国・インドを含むアジア市場の人口は既に30億を超えており、EU5億、米国3億をはるかに凌ぐマーケットです。もし中国勢がアジアを抑えるようならば、将来米国IT大手を時価総額で上回る可能性があるでしょう。いずれにしろ今後米国・中国の2強体制はほぼ確実と見ています。
セールフォースについては昨年、無謀なツイッター買収の噂が出るなど、経営陣に対する不安はかなりありますが、本業の好調さが目につきます。オラクルやSAPよりも成長性も高く、規模では劣りますが、今のところ全ての事業がうまくいっており当面業績は右肩上がりでいくと見ています。

2017年12月10日日曜日

【NYダウ】5年リターンランキング

No
シンボル 企業名 業種 上場市場 5年リターン
1 UNH UnitedHealth Group Inc. 保険 NYSE 342.84
2 BA Boeing Co. 航空機 NYSE 329.84
3 MSFT Microsoft Corp. ソフトウェア NASDAQ 255.96
4 HD The Home Depot Inc. 小売業 NYSE 214.03
5 V Visa その他金融 NYSE 211.21
6 MMM 3M Company 化学 NYSE 196.67
7 DWDP DowDuPont, Inc. 化学 NYSE 180.66
8 JPM JPMorgan Chase and Co. 金融 NYSE 180.59
9 NKE Nike, Inc. その他製品 NYSE 161.45
10 INTC Intel Corp. 半導体 NASDAQ 150.98
11 AAPL Apple Inc. コンピュータ NASDAQ 145.74
12 JNJ Johnson & Johnson Inc. 医薬品 NYSE 128.57
13 MCD McDonald's Corp. 外食 NYSE 128.31
14 GS Goldman Sachs 金融 NYSE 128
15 DIS The Walt Disney Co. 娯楽・メディア NYSE 126.78
16 CSCO Cisco Systems, Inc. 情報・通信業 NASDAQ 125.44
  SPX S&P500     106.46
17 TRV The Travelers Companies,Inc. 保険 NYSE 104.02
18 CAT Caterpillar Inc. 重機 NYSE 92.63
19 AXP American Express Co. 金融 NYSE 87.17
20 UTX United Technologies Corp. 航空宇宙・防衛 NYSE 69.78
21 PFE Pfizer Inc. 医薬品 NYSE 65.72
22 WMT Wal-Mart Stores Inc. 小売業 NYSE 52.52
23 PG Procter & Gamble Co. 日用品 NYSE 50.07
24 MRK Merck & Co. 医薬品 NYSE 44.45
25 VZ Verizon Communications Inc. 通信 NYSE 42.45
26 KO The Coca-Cola Co. 飲料 NYSE 41.83
27 CVX Chevron Corp. 石油 NYSE 35.77
28 XOM Exxon Mobil Corp. 石油 NYSE 9.49
29 GE General Electric Co. 総合電機・金融 NYSE -2.56
30 IBM International Business Machines Corp. コンピューター NYSE -6.99
2012/12/8-2017/12/7 リターンは配当込み

ユナイテッドヘルス、ボーイング強し。当ブログ一押しのホームデポも地味にかなり堅調。マイクロソフト・ビザも安定して強い。しかしPG、VZしかり高配当が売りの銘柄は軒並みダメですね。GEは今年とんでもないことになりましたが、それでもIBMには勝っている・・・。他にも高配当の代名詞でもあるPFE、WMT、KO、XOMあたりは期待外れでした。これだけ見れば、高配当株のポートを組むぐらいならインデックス買った方がはるかにましに感じますけど、それだけ相場が良すぎた結果とも言えます。もう少し長い目で見ればまた結果は大きく変わってくるでしょう。

直近1年間のリターンが5年リターンに占める割合
No
シンボル 企業名 1年RTの割合
22 WMT Wal-Mart Stores Inc. 78.31%
18 CAT Caterpillar Inc. 57.08%
19 AXP American Express Co. 38.67%
26 KO The Coca-Cola Co. 36.96%
13 MCD McDonald's Corp. 36.80%
11 AAPL Apple Inc. 36.68%
21 PFE Pfizer Inc. 29.26%

例えばウォルマートは5年のリターンが+52.52%ですが、そのうちの+41.13%(78.31%)は直近1年間に上がったものです。ネット販売が堅調で売上が増えたことで今年急上昇しました。ただ以前懸念した通りネット戦略を進めた結果、利益率はひどいものなっており、売上高成長率等をトータルで加味しても株価上昇に見合うものには見えません。また減収が続くマクドナルドやコカ・コーラ(MCDはFC化の要因もあるが)もPERが20倍を超える正当性に欠けると感じています。
何が言いたいかというとこれらに限らず5年リターンが悪い銘柄ほど、リターンに占める今年の上昇分が高い傾向があります。最近のマーケットは行き場をなくした資金が業績がイマイチで、ただバリュエーションが他に比べて低いという理由で買われているように思われます。上記の銘柄はAppleを除いて来年以降のパフォーマンスはあまり芳しくないだろうと見ています。
今はある意味バブル相場と言えますが、コンスタントに株価が上昇してきた銘柄は実際業績がいいものが多く、例え相場が調整局面に入ってもいずれまた高値を抜ける可能性が高い。ただ業績がイマイチで株価だけ上がってる銘柄を今掴むと、万が一大きく下げる局面が来ると数年塩漬けしてリターン0とかマイナスとか有り得ますから本当に注意が必要です。ウォルマートに関してはネット販売が増えてだいぶ持ち上げられていますけど、過去にアマゾンが小売りでどんだけ微々たる利益しか上げていないか、よく考えればすぐにわかる事なんですけど。

2017年12月3日日曜日

オートデスクはマイクロソフトやアドビになれるか?

サブスクリプション化が進むソフトウェア業界
車や時計、服に至るまでサブスクリプション型のビジネスモデルは広がっていますが、ソフトウェア業界は今のところ大成功しているように思われます。Microsoft Office 365やアドビシステムズのAdobe Creative Cloudはその典型で、従来の製品の売切り型のビジネス時代よりも圧倒的に売上高を大きく伸ばしています。
そういう意味で現在サブスクリプションへ移行真っ只中のソフトウェア会社であるオートデスクは注目に値します。セオリー通り行けば大成功する可能性を秘めていますが、ただ1つ違うのはマイクロソフトやアドビはもともと業界内で圧倒的なシェアを持っていた会社であるのに対して、オートデスクの主戦場である「CAD」はライバル達が複数いることです。そういう中でサブスクリプション化がどう力関係を変えていくのか、はたまた強力な勝者を作り出していくのか、それらを含めてどう進んでいくのか?これは見守る価値があると思っています。
独占していない分、シェア拡大の余地は上記2社よりも大きいのですが、逆に価格決定力は不透明であり、競争に発展する可能性も孕んでいます。実際主力のクラウド型製品の価格は月額25ドルとかなり安い。例えばアマゾンが主導するクラウド業界では、マイクロソフトやグーグルなどと激しい値下げ競争が行われました。クラウド自体の成長性がはるかに勝っているため全く問題にはなりませんでしたが、CAD業界の成長性はそれには及ばないでしょうから現時点では判断が非常に難しいです。またアドビも移行して成果が出るまでの間、決算はひどかったんですけど、オートデスクはもっとひどく現在は減収に赤字と来ています。

現状を簡単に説明すると2017年1月、2018年1月の決算は売上高はいずれも20億ドル程度の横ばいで赤字です。
2019/1の予想は売上高成長率が+25%程度でEPSは1.1〜1.2ドル程度。さらに2020/1は売上高が現在よりも+60%程度でEPSは3.3〜3.4ドルが予想されています。そう考えると現在の株価は同社の成功をかなり予想したものになっており、株価的な妙味は非常に少ないですね。今月29日に出た決算(2017/8-10月期)発表後数日で2割近く急落したため多少検討の余地に入るようになりましたが、強気のシナリオで成功して2020/1ベースでPERが33倍程度。
肝心の顧客数とサブ化の進捗状況です。
顧客数
2017/4   329.1万件(+18.6万件)
2017/7   344.3万件(+15.2万件)
2017/10 358.9万件(+14.6万件)
サブスクリプション契約者数
2017/4   132.0万件(+23.3万件)
2017/7   158.9万件(+26.9万件)
2017/10 189.6万件(+30.7万件)
autodesk3Q決算
2017/10末ではじめてサブスクリプション顧客数が従来型の契約者を上回った。また全体の顧客数も順調に増えてきており、状況は悪くなく、さらにアドビ同様に今後の状況次第では大きく上振れる可能性もあります。
オートデスクのビジネス
冒頭に競合が多いと申し上げたようにCAD(computer-aided-design)コンピューター支援設計の分野は競合がひしめいていいますが、他の分野ではオートデスクの存在感は圧倒的です。例えばCGなどを作成する「3DCG」ソフト、建築の支援の「BIM」ソフトがありますが、後者2つはオートデスクが圧勝しています。
特に3DCG業界はアドビ並に独占しています。現在映画やゲームなどのCG作成には同社の製品である「Maya」か「3dsMAX」がほぼ使われており、他に選択肢はありません。(以前はSoftimageという同じくオートデスク製品があった。)無料のBlenderというソフトもあるがほぼ普及していない。
BIMソフト(建築)でも主力の「Revit」は大きなシェアを持っており、ArchiCADを展開するハンガリーのGraphisoftとシェアを二分していている。
ただ一番マーケットが大きいCAD業界は大手自動車メーカーを顧客に持つダッソー・システムズ(フランス)がトップで、同社のハイエンド型CAD「CATIA」はトヨタやGMなどが採用しており、この分野では圧勝です。オートデスクとぶつかるミドルレンジ型CADでも「Solid works」という高シェアを持つ強力なソフトを抱えており長年のライバルとなっています。他にもハイエンドではキャタピラーやディアなどを顧客に持つPTCの「Creo」、「NX」を展開するシーメンスPLMソフト、ミドルレンジでは日本だと富士通の「icad」とかがあります。これらのハイエンドモデルは「CAD」以外にも不可欠な「CAM」や「CAE」、さらには「PLM」機能も搭載した高機能ソフトとなります。従来よりオートデスクはミドルレンジの「AutoCAD」や「Inventor」が有名ですが、ここに来て全面クラウド移行した低価格CADである「fusion360」に本腰を入れてきています。
3DCADは現代のものづくりでは必要不可欠なものですが、導入コストの高さから小規模な事業者や新興国企業では未だ採用されていないケースが多く、低価格なサービスは今後広がる余地は大きいと思われる。
オートデスクのfusion360
同社のfusion360はクラウドベースの3DCADソフトであり、CAD(設計)・CAM(コンピューター支援製造)・CAE(解析・シュミレーション)を一体で提供するソフトウェアで導入コストは年間300ドル。 一連の設計から製造化、また解析や保守までをクラウド上で運営でき、かつ低コストであることを考えれば競争力は強い。3DCGソフトの「maya」が1470ドルでBIMソフトの「Revit」が2200ドルであることを考えるとシェアを取りに行くための価格であることが見て取れる。
①従来は何十万から何百万円以上していたソフトが月額制になることで導入が楽になること。②何年も前のモデルや未だ2DCADを使う企業からの入れ替え需要。③不正利用による機会損失。これらを考慮すると潜在的な需要は非常に高いと思われます。
さらに「CAD」、「CAE」、「CAM」はそれぞれ別のソフトが使われることも多かったため、コスト増やデータ変換などの苦労があったがそれもかなり楽になる選択肢となる。
もともと「CAD」中心であったオートデスクは2012年にデンマークのHSMworks、2014年にはイギリスのDelcam買収して「CAM」機能を強化。また「CAE」についても2008年のALGORを皮切りに2011年にBlue Ridge Numerics 、2013年にはFirehole買収して事業領域を拡張させてきました。
CAD業界が注目される訳
ものづくりがヴァーチャルで進み、3Dプリンタで製品化するというモデルは既に当たり前のようになっています。製造業におけるデジタル化はIOT、AIの導入などによって劇的に変わっていくと感じています。難しいのがそれでどこか金を巻き上げるビジネスに発展するかの見極めです。例えば米IDCによると3Dプリンタ業界の市場規模は2016年の132億ドルから2020年には289億ドルになると見ていますが、プリンタ自体はただのコモディティと化していて既に落ち目の産業です(笑)。オートデスクは一応3Dプリンタ自体は製品化していますが、3Dプリンタ業界におけるOS「SPARK」に重きをおき、ハードウェアを取りまとめる根幹に意識を置いていることは見逃せません。可能がどうかは分かりませんが、PCにおけるWindows、スマホにおけるAndroidを目指すものと言われています。ただそれらを含めて個人的にCAD業界は製造業のプラットフォームを抑えるような存在になる可能性はあると思います。
またIOTはかなり注目されるべきテーマだと思いますが、すでにCADメーカーは動きています。オートデスクはIoTプラットフォームのSeeControl、米PTCも同じくIoTプラットフォームのThingWorx、Axedaなど買収してCADとIoTをつなげる次世代を見据えています。特に次世代の技術では個人的にライバルであるPTCに注目していて同社のCEOであるJames E. HeppelmannはIoTに加えて「AR」技術の提供が不可欠だとし、2015年にはARのVuforia買収に踏切りIoT部門と統合しています。同CEOはフィジカルからデジタルへの流れはIoTが、またデジタルからフィジカルへの流れはARが担うと将来を予想します。また製造現場で重視されているPLM(ライフサイクル管理)については今後IoTが代わりとなるとも言います。製造におけるデジタル化を考える上で今のところCAD業界がその役割において重要なポジションを占めており、オートデスクの展開する低価格のビジネスモデルは今後広がる可能性は高いと考えます。ただし、ライバルがいることや現在の株価はある程度サブスクリプション化がうまく進むものと予想されているため、成果(株価上昇)として現れるかは不明です。個人的には注目はしていますが、しばらく様子をみて状況を見守りたいと思います。

2017年11月6日月曜日

アップル時価総額100兆円突破とひふみ投信に学ぶ米国株戦略

先週の米国株式市場は好調な業績発表・経済指標を受けてダウ、ナスダック、S&P500 ともに高値を更新。10月の失業率は4.1%と2000年以来の低水準であり、10月ISM非製造業指数も先月に引き続き2005年以来となる高水準を記録。
S&P500企業の決算もハリケーンの影響を除くと8%超の増益を確保する見込みであり、かつハイテク企業に絞るとおよそ4分の3の企業が予想を上回る決算を出している。またアップルは時価総額が9000億ドル近くまで上昇し、企業として初めて日本円で100兆円を超える企業となった。
次期FEB議長には大方の予想通りパウエル氏が指名され、引き締めは今後も緩やかに進むだろう。ここにさらに減税法案が通るとなると現在の楽観的な相場も頷ける。しかし材料が揃いすぎて目先のピークをつける可能性があるが、下落局面は気にすることなく持ち続けるしかない。ただ株価がどうなるかは知りませんが、ハイテク企業の好業績は当面続くと予想しています。

ところで今日は日本で恐らく最も有名な独立系運用会社であるレオスキャピタルワークスのひふみ投信についてである。前置きすると私自身は投信の運用に全く興味が無く、やるとしてもS&P500連動ETFの一択というタイプであり、同ファンドを推奨するものではないです。ただひふみ投信が日本で数少ない優秀なファンドであることは間違いなく、そのファンドが日本株で吸収しきれない資金を米国株投資へ振り分けた事実を紹介したいと思います。
ちなみに代表である藤野氏の著書は過去に何度か読んだことがあり、同ファンドが好調であることも以前から知っていました。ただ、中小型株の市場は確かに歪みが大きくうまみもあるが、運用額が増えたらパフォーマンス維持はほぼ不可能だろうなと思っていました。残高の大きい日本株ファンドは組み入れが大型株中心になるので、だいたい似たり寄ったりで、インデックスに収斂する。それが常識だと思っていました。そんなこともあってこの選択肢は私の中でかなり衝撃的かつ斬新なものでした。日本株投信は日本株だけに投資するものという業界の常識的なものを覆した選択肢だと思います。

ひふみ投信はもう有名なのであまり解説する必要もないですが、中小型株をターゲットに設定来のパフォーマンス(約9 年間)は+377%。年率40%オーバー。(2017年11月6日現在。)同期間のTOPIXの2.5倍近い成果を出しています。https://www.rheos.jp/toushin/about/report/
運用スタイルは中小型株の長期投資が基本ですが、マーケットのタイミングでキャッシュポジションを高めたり、選挙前にはトヨタや新日鉄などの大型株の比率を上げるなど細かな動きも行っています。高い成果に比例して運用残高は急拡大し、マザーファンドの純資産は9月末で3800億円を超えています。
前述しましたが、中小型株運用のアキレス腱としては投資額が増えすぎると、投資先に困ることはもちろんマーケットインパクトの問題を含めて極めて難しくなる。かといって日本の大型株は世界で稀に見る低成長企業の集まりなのでパフォーマンスを落とす。強みである中小型株の運用を主体として、かつ吸収しきれない資金は安易に日本の大型株ではなく、世界最大の米国株で補うというあまりの素晴らしい決断に拍手です。これは日本株中心に投資を行っている投資家にとっても参考になると思います。
運用報告書によると現在米国株はポートフォリオの3%程度ですが、いずれは10%程度を目指すとのことです。しかし選んだ2銘柄はマイクロソフトとアマゾンという、直近の決算で爆騰を演じた強力な2銘柄とは。今後も同ファンドが選ぶ米国株については注目してきたいと思っています。

2017年9月10日日曜日

ポートフォリオ銘柄更新

バフィット君のポートフォリオ (2017年9月時点)
JNJ(ジョンソンエンドジョンソン)APR3,2012 65.88@1500株
HD(ホームデポ)MAR1,2012 47.46@2000株
PG(プロクターアンドギャンブル)FEB23,2012 64.2 1500株
DIS(ウォルトディズニー)JAN31,2012 38.90@2000株
V(ビザ)JAN4,2012 25.29@4000株(分割調整済)
GOOGL(アルファベット)DEC16,2011 312.98@400株(分割調整済)
VZ(ベライゾン)OCT19,2011 37.05@2000株
NKE(ナイキ) DEC21,2012 26.28@3000株(分割調整済)
AMZN(アマゾン)MAR02,2012 179.3@500株
PCLN(プライスラインドットコム)DEC21,2012 618.88@100株
MA(マスターカード)NOV21,2013 74.7@1000株(分割調整済)
追加
ADBE(アドビシステムズ)SEP8,2017 155.24@800株

ポートフォリオ更新しました。正直ディズニーを外すことになるとは数年前には思いもしませんでした。我慢が足りない、見切りも早いと思うところもありましたが、断腸の思いで決断しました。
理由は機会があれば詳しく書きたいとは思うのですが、最大の原因はここ3年のパフォーマンスの悪さとその元凶であるESPNの見通しの悪さです。僅かに期待していたESPN切り離しも、先月の独自ストリーミングサービス発表でほぼ打ち消されました。またCEOの見通し悪化発言を受け、100ドル割れは節目と判断しました。しかもEPSが来期横ばいになるとの見通しは甘く、下がる可能性も十分あります。現状のままだと2019年以降の見通しも弱気にならざる得ないです。
コンテンツが高く売れる時代に、確かに「ディズニーやスターウォーズ」という超優良資産がある一方で、同時に時代遅れになりつつあるESPNというインフラを持ち、そのインフラが発信するスポーツコンテンツは独自のものではなく、今後最も競争が激しく、金がかかるものです。また新たに打ち出したネット配信のビジネスは長期的にテレビ放送よりも利幅は薄くなると見ています。アップルあたりがサクッと買収してくれれば済んだのですが、ここ2年間は保有するだけ無駄な株と成り果てました。
代わりに追加したアドビは以前書いた通りで当面高い成長が期待されると踏んでいます。特に今月の現地19日に出る決算に対しては強気で見ており、会社側が慎重な見通しさえ出さなければ年内にもう一段上がるのではないでしょうか。しかしバリュエーションはかなり高めです。それにしてもいいと思った株はあれよあれよですぐに上がってしまうのでタイミング的にはかなり微妙ですが・・・。

2017年9月3日日曜日

Cトリップに一考の価値あり

中国のネット株の上昇が止まりません。年初来の上げ幅はアリババが+95%、テンセントが+72%、BIDUが+41%、JDドットコムが+65%、ネットイースが+25%。時価総額ランキングでもアリババ、テンセントがバークシャー・ハサウェイに次ぐ7位、8位となっております。(昨年末時点はいずれも10位以内に入っていない。)投資家にとって中国株はますます重要なポジションとなりつつあります。上記2社の株価上昇にはかなり過熱感がありますが、十分な成長性を示しており、今の市場環境では特別割高過ぎるわけではありません。
そもそも中国はグーグルやフェイスブックはじめ米国企業の進出を阻止し、世界で成功したビジネスモデルをそのままパクった国内企業が、政府に守られ、中国国内の莫大な消費に助けられてその規模を拡大してきました。アリババについても有望とは考えつつ、グローバルなマーケットでのプライオリティは米国企業にあると見ているため、結果的に大きな投資チャンスを逃しました。しかし中国が世界最大の消費市場となったインパクトは想像以上で、しかも寡占化により強力なプレーヤーが育ったことにより資金力は増し、今や東南アジアやインドなどの有望な市場をかけて米国勢と争う構えです。

そんな中、私が注目してるのはCtrip(CTRP)です。米国に上場する中国企業(ADR)の数は80社にのぼりますが、そのうちの1つでありドル建投資が可能です。中国へ出張するビジネスマンでは利用されている方も多いようですが、オンライン旅行代理店(OTA)であり中国では支配的なシェアを獲得しています。ちなみに10年前まで楽天が出資しており、ビジネス面での折り合いもあったのでしょうが株を手放したのは惜しいことをしました。
株価はここ5年で5倍であり、中国株投資家にとっては今更感がある銘柄ですが、時価総額は未だ260億ドル程度(プライスラインの4分の1)であり、成長の余地は大きいと感じています。昨年イギリスのユニコーンであったSkyscanner買収し、今年に入りその買収効果も大きく現れてきています。日本にも本格的に進出してきていますが、アジア地域におけるプレゼンスは今後さらに高まると予想します。ポートフォリオのPCLNの成功もあって早くから注目はしていましが、足元の株価調整(業績悪化による調整ではない。)を受けて再度検討しています。
またほんの2、3年前まで中国のOTAは戦国時代であり、Qunar、elongといったライバルとの競争激化で利益成長は落ち込んでいましたが、その2社を買収したことでまた1つ中国の独占企業が誕生しました。
直近の株価下落は、中国国内の規制問題(旅行代理店の販売手法)やマリオネットとアリババの提携(OTAを通さない予約)、業績見通しが若干弱かったことが要因です。しかし株価下落を受けてレーティングを引き下げる証券会社が続出ですが、コメントはよく分からないものばかりでした。
先月30日に出た決算では売上高成長率は44%であり、EPSは前年同期0.02ドルから0.22ドルへ改善。予想PERは49倍程度と高めですが、営業利益率18%はPCLNの半分であり、改善の余地はあります。圧倒的な中国旅行業界の成長力(オンライン予約は2016年+50%超)とそれを独占していることを鑑みれば問題ない水準と言えます。
親会社は20%超を握るBIDUですが、プライスラインが子会社のagoda分を含めて10%程度を持っており、事業面では戦略的パートナー(海外ホテルへのアクセスを提供)となっています。インド最大のOTAであるMakeMyTripはプライスラインの強力な攻勢にさらされており、そういう意味では有利な立場にいます。ちなみにMakeMyTripはcripの投資先ではある。
プライスラインからすると政治的にctripの買収が無理なので、中国の成長を取り込むには提携という現在のところ合理的かつ微妙な戦略であり、将来の強敵を育てるリスクをはらんでいます。メタリサーチのSkyscanner(プライスラインのkayakのライバル)買収によりグローバル市場への進出は確実であり、いつの日か必ずぶつかるでしょう。そうなる頃には恐らくctripの株価は大きく化けている可能性はあるのだが、悩むべきはOTAというビジネスモデルがいつまで続くかという問題ですね。(参考記事PCLN

2017年8月21日月曜日

テスラは危険な投資先

ソフトバンクの孫正義、日本電産の永守重信 、 ファーストリテイリングの柳井正。いずれも日本が誇る名経営者であり、その存在で株価にプレミアムを与えることができる経営者です。そして仮に経営から身を引くようなことがあれば、株価が急落すること必至の影響力を持っています。しかし現在、世界中を見渡してテスラモーター以上に経営者のイーロン・マスク氏に依存した企業はないと思っています。そのためこの大人気CEOの存在が株価を大きく割高にしており、マスク氏もそれを認めています。
私は基本的に成長企業が好きですが、テスラとネットフリックスについてはあまりに割高であり、そのビジネスモデルについても競争の面からリスクが高い企業と考えています。しかし今のところ両社に投資していた人が勝ちですが。
現在テスラは大衆向けである価格が3.5万ドルのモデル3生産に向けて一世一代の賭けに出ています。賭けと言うのは同社の生産計画の危うさと資金が持つかどうかということについて述べています。
2016年に8万台強だった生産台数を2018年に50万台、2020年に100万台とする計画を発表していますが、実現の可能性は低いと思われます。根拠はその数字の大きさが現実的でないこと、過去に掲げた目標台数に全く届かないことと、毎度壮大な目標を掲げるのが常だからです。事実多くの株主も困難であることと薄々感じているはずです。しかし市場のコンセンサスは2016年12月に70億ドルだった売上高が2017年120億ドル、2018年に200億ドルになると予想されています。楽観的な投資家はモデル3の粗利が25%になる見込みであり、生産が順調に進めば、iPhoneでボロ儲けしたアップルのようなキャッシュリッチな企業になると信じている。私はスマホ、家電、何でもそうですが、ハードメーカーで粗利25%を維持することが可能だとは思いません。アップルの奇跡は物売りに甘んじないサービス面がプラスされたビジネスモデルだからだと思っていますし、もちろんテスラには強力なブランド力があることは理解しているつもりですが。
Model S Side Profile
しかし生産は前途多難。車の製造はソフトウェア企業のようにコピーして簡単に拡散出来ない。投資家もネット企業のような急拡大を望み過ぎるべきではないと思っています。急ぎすぎれば生産時にトラブルを抱えたり、販売後の大規模なリコールなどのリスクもあります。そして何より心配な点は同社の資金事情はかなり厳しいことです。全てがうまくいったとしてもテスラのキャッシュフローが黒字になるのは2019年。4−6月期のキャッシュフローは11.6億ドルのマイナスで6月末時点のキャッシュは30億ドル程度。今後20億ドルの投資が行われることが決定している。それに伴い今月発行した18億ドルの無担保社債は8年で5.3%と、同社の信用リスク(B−)が正しいとすれば無難な条件で成功している。しかし株式への投資ならまだ報われる可能性があるが、たかだか5%ちょっとの利率でテスラと関わり合う投資家がいることに驚愕するというのが正直な感想です。株価のバリュエーションを含めてやはり今はバブルなのだと私は認識しています。だから最近は株価が上がってもあまり喜べない自分がいます。
いずれにしろテスラの野望を叶えるためにはこれだけの資金調達では全く不十分であり、早ければ年内に再度資金調達が行われる可能性があります。増資か社債かは分かりませんが。
9月のFOMCではFRBによるバランスシート縮小が確実と言われています。利上げも継続していくとなると今のバブル景気もいつまで続くかは分からないです。向こう見ずな投資家がいるうちはいいですが、万が一資金調達に手こずれば企業として残れるかどうかのレベルに発展する可能性すらあります。
そして気になるのがイーロン・マスク氏の危うさです。誤解してほしくないが私はマスク氏は好きな経営者であり、テスラの将来を期待している一人でありますが、マスク氏の向こう見ずな挑戦とソーラーシティとの合併で垣間見せたコンプライアンス的にリスキーな行動に危うさを感じてしまうのです。またアリババやテンセン卜の躍進ばかりが注目されていますが、私は中国のBYDは将来相当甘くない相手だし、他の車メーカーの追撃は相当強いと予想しています。